説明なんてする必要もないような名作ですが
1ヶ月前くらいでしょうか。
最終巻が出まして、遅ればせながら先日読ませて頂きました。
私がこの作品に出会ったのは
高校の…多分英語の時間だったような?
私の高校時代は漫画だらけでした。
授業中はもっぱら漫画タイムだったし、
小説や神話や図鑑やそりゃーもう色々読みました。
BECKもその多くの中の一つ。
青春の1ページです。
高校卒業して5年くらい経つけど長い間お疲れ様でした。
魂削って描いてるなぁっ!
ってものすごい伝わる作品でした。
この作品って、私みたいにたいして音楽聞かない人が
こんなふうに語ったらいけないような気がするんですよ。
おめーどうせ音楽とか聞かないからわかんねーだろ。
みたいな。
それくらい音楽に真剣に向き合ってる作品なので
私も同じくらい音楽を愛さないと語る資格なし!みたいな。
いや、実際はそんなこと誰も言わないと思いますよ?
音楽を知らない人が読んでもこんなに感動するしね。
私が音楽に対してコンプレックスがあるだけなんですけど。
最終巻は総まとめみたいな感じで
一冊が丸々エンディングムービーのようでした。
思い出が走馬燈のように駆けめぐり
登場人物がこれまでの軌跡を思い出したりしてて
こっちまで感無量だっつーの!
でも私は泣かない自信がありました。
それはあるシーンによって覆されるわけですが。
BECKがグレイトフル・サウンドのメインステージでトリを飾るシーン。
作中でグレイトフル・サウンドは国内最大級のロックフェスとなってるんですけど、
BECKのステージ中に豪雨が降るんです。
危険だし器材のこともあって、アンコールは中止となるんですけど、
それでもメインステージに集まった客は帰ろうとしない。
雨の中アンコールを待ってる。
BECKのメンバーはもちろんそんな彼らを見て雨だろうがステージに出ます。
そこで主人公のコユキが「OUT OF THE HOLE」という曲をやるんです。
コユキが作った曲です。
でも途中で落雷の為か器材がいかれちゃう。
音が出なくなってしまうんです。
そしたら
オーディエンスが歌の続きを豪雨の中歌うんです。
誰かがせーので合わせたわけじゃないのに。
たくさんの人が自分の作った歌を歌う。
曲の続きを紡いでいる。
それを目の当たりにしてコユキは泣くんです。
ついでに私も泣くんです。
ボロボロ泣きました。
さっきも書いた通り、私は本当に限られた音楽しか聴かない。
漫画で例えるなら、井上雄彦と浦沢直樹と矢沢あいと
あとはジャンプの有名な漫画を少々読みます。
みたいな感じ。
私の聴いてる音楽は、漫画で例えるとそれくらいメジャー。
それでも、音楽の持つ可能性や胸に突き刺さる音楽を聴いた時の
感動とか、何かわからんが爆発しそうな想いとかは知ってるわけです。
多分それにキャリアは関係ないと思うんですよ。
生まれて始めて読んだ漫画がスラムダンクで、
あのラストシーンを読んで感動した人がいたとして、
もう一方は、毎日漫画読むのが日課で
今まで1000タイトルくらいは読んでる人が、
感じたスラムダンクのラストシーンの感動は、
きっと同じもんじゃないか。って思う。
音楽で一度でも感動したことがあれば、
この雨のグレイトフル・サウンドに誰だって行ける。
漫画だったけど、
これは音楽だと思った。
もしかしてここまでリアルに音楽を漫画で表現することに
意味はないのかもしれない。
CD聴きゃいーじゃん。
みたいに言われちゃうかもしれないけども、
でもでも!
漫画っていうのは音がない世界なんだぜ!!
その中でここまで音楽を感じることができるなんて奇蹟だ!!
漫画なのか音楽なのかもうわかんないよ。
沢山の人に愛される作品には絶対に理由があります。
音楽とか全然興味ない人も、
音楽ないと死んじゃう!って人も、
漫画ないと死んじゃう!って人も、
今やることなくて暇で死んじゃう!って人も、
生活が苦しくてまじで死んじゃう!って人も、
BECKのサウンドを味わおうじゃないか。
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。