どうしても読みたい本があった。
寝ても醒めても読みたかった。
でも、読みたい時にはその本は、もうどこにもなかった。
どこにも売れてなかった。
こうなったらあの手しかない。
国会図書館。
今まで日本で出版された本なら何でもあるって噂、聞いたことある。
使い勝手がすこぶる悪いって噂も、聞いたことある。
しかも敷居高そうじゃない?
国会だよ?今まで国会には何の縁もない私が行ってもいいものなの?
高尚な人種が、過去の論文とか読んでる場所じゃないの?
でも、行くしかねぇ。
この尋常じゃない読みたいって気持ちが、今の背中を押す!
というわけで、先日行ってきました。
閑散とした土曜日の永田町。しかも大雨。
歩いている人は数えるほどしかいない。
ついていってみると、どうやら殆どが図書館に行く人っぽい。
とりあえず、しれっとみんなについて入ってみるも、ルールがわからない。
みんなスラスラ入っていくけど、館内入口に改札みたいなのがあって、普通に入れない。
しばらく観察してみると、スイカみたいなカードが必要っぽい。
改札の隣りにあった装置で、適当に作ってみる。
ひとまずこれで入れそう。
と思ったら改札でばっちり止められた。
「規程サイズ以上の荷物はロッカーに預けて、
貴重品など必要なものはそこのビニール袋に入れて入館下さい。」
いかん。
素人だとばれてしまう。
あーはいはい。ロッカーね。知ってる知ってる。ご存知ですよ。って顔して
ロッカーに荷物を入れ、入館してみた。
噂には聞いていましたけど、国会図書館って本棚とかないんですよ。
パソコンで本を検索して、利用するってボタンを押して注文するんですよ。
で、本が受け取りカウンターまで届いたら電光掲示板に自分の番号が表示される仕組み。
大学病院の待合い室みたいな感じです。
この自分の番号っていうのが、先程作ったスイカみたいなのに書いてある。
なるほど。
オーケー。オーケー。
ちゃちゃっと検索して、読んで帰ろうぜ!
…が、一向に見つからない。
む、難しい。この検索難しい。
タイトル入れても、ちょっとだけその単語が入ってるような論文まで出てくる始末。
手に負えない。
しょうがない。
本当に、本当に、これだけはしたくなかったんですけど、係員に聞きました。
「しゅ、週刊少年サンデーが見つかりません…」
そうです。私はサンデーを読みに来たのです。
2011年の20号~最新までのサンデーを。
別に悪くないのに、赤面した。何か赤面した。
場違い感がハンパなかった。
そんな事があったんですけど、何とか借りました。
とりあえず25冊借りて、そのサンデーを積み上げて読んでいたんですけど、
周り見ても、そんな奴見あたらなくて、また急に恥ずかしくなってきたんですけど、
隣の人が読んでるものがちらっと目に入ってきて、
それがファミ通だった瞬間に、羞恥心とかは消えた。
読んでる記事が魔界村の攻略だった。
うんうん。わかるわかる。レッドアリーマー手こずるよねー。
なんだ。みんな似たようなもんじゃないか。
ていうか、よく見たらもっと上級者がいる。
そいつは1ヶ月分の各社の週刊・月間漫画を並べてよんでた。
多分毎月やってるっぽい。貫禄が違う。
もう、家?っつーくらいのリラックスっぷり。
だから寝ちゃうの。
だけどそいつが、私が読みたいサンデー続きの45~48号まで持ってたりする。
起こしたい。
ちょっと近くに行って、プレッシャーをかけてみたけど、ぴくりともしない。
食堂行って時間潰して戻ってきても、1mmも動いた形跡がない。
むしろ起きないんだったら、そっとそれ読んで戻しとくから貸して欲しい。
全然起きないので、私もちょっと寝るかーっつって、寝たら吃驚。
閉館ギリギリまで熟睡してしまった。
もうそいつはいない上に、貸出受付も終わっていた。
あぁっ!?
続きは…どうなるの?あの後どうなるの?主人公が握る秘密は何なの?
という思いを必死に飲み込んで、リベンジを誓いました。
国会図書館って、思ったよりも全然使いやすくて、居心地がいいもんだから
こんなことになる。
いやー、本当いい所。これからがんがん使って行こうと思います。
多分漫画しか読みにいかないけど。
←押してくれたら明日もまた頑張れそうです!
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。