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この脈絡のない頭の中には漫画の事とたぬき的哲学がある。略して「たぬ哲」。
2024/11/26 (Tue)04:42
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2009/05/19 (Tue)22:19

今月は溜まりに溜まった未読の漫画を
洗いざらい読んでいる。

時には夜を徹して読んでいる。
漫喫に時々住んでいる。



今さらながら、先日やっと最終巻を読みました。

長かった本当に。
本当に楽しかった。

えー、私とあずみの出会いは…


とか、別にいらないっすよね。

言わずと知れた
孤高の女剣士のお話。

映画は見てないですけど。

ていうか、物語が進むにつれ
孤高になっていったって言うのが正しいかな。

作者の小山さんは本当にあずみの事好きなんだなぁ。
と思う。

作中で何人もがあずみに惹かれていきましたけど
その気持ち作者が一番わかるんじゃないの!?

っていうくらいあずみに愛を感じた。

物語はここでひとまず終わりました。

ストーリーのラストっていくつかあると思う。
そういう振り幅があるから色々想像を掻き立てられるし、
こうきたか!!って思う。

でもあずみのラストシーンはこの終わりしか無かったと思います。

あずみってそういう物語だったと思います。
選択肢がどんどんなくなって、行き着く先はあれしかなかったんだと。

登りつめた感がありました。

初めはもっと選択肢はありました。
でも仲間を失い、恋を失い、目的も曖昧になってきて
それでも進むしかなかったあずみの道はやがて一本になった。

切なさは後半どんどん増してきましたね。

だって女の子ですよ。
女らしい幸せは皆無で、ひたすら刺客として生きた。

そこがかっこよくて、たまらない魅力なんですけど
物語の終盤は最初の頃の無邪気で世間知らずで
偉い人にも無礼なことしちゃうような可愛いあずみが
めっきり見えなくなってしまって殺伐としてたなぁ。

あずみってかっこいい。とか単純に思えなくなってきて
戦ってるのが辛そうで、戦いの螺旋から本気で解放してやってくれよぉ!と思ったりもした。

天海が(あずみを保護してる偉い僧)

あずみは杭を打ち続ける宿命。
それを背負わされた運命だ。

みたいなことを最後に言ってたんですけど
それは逃れられない、逃れようのない事実だった。

無敵の女剣士はだからこそ輝くのであるもの事実。

あの強さで無欲で無垢。
けして殺人マシーン化せず戦い続けたからみんなに愛されたんでしょうね。

どうしようもない哀しみを引きずったまま
前に進むしかない運命を受け入れる。
個人的には、あーいう無欲だけど意志はしっかりしてる女の子の
キャラクターは好きです。


ついでに個人的に印象深い話は
きくちゃんの話でした。

かいつまんで言うとですね、
あずみを殺そうと思って接触してきた
女装をしてる男の子、きくちゃんがあずみと接するうちに
情が移ってしまって仲良くなる話なんですが、
最後はむごい殺され方をするんですね。

それを見たあずみは、きくに酷いことをした奴等を
自分の感情のみで斬りまくります。

あんな鬼気迫るあずみは、なかなかないです。
すごくかっこいいんだけど、これは本当に胸が痛んだ。
確か授業中に読んでて、次の時間は昼休みって時だったけど、
ご飯食べられなかったもんね。

そんな別れを幾度も繰り返し、
ついに完結したあずみが

なんとご存知の通り(もう連載開始して半年ですが)
ビックコミックスペリオールで『AZUMI」としてお目にかかれます。

実は私は『あずみ』連載終了を『AZUMI』連載開始で知りました。

えぇ?!どゆこと!どゆこと!

これが12月の出来事だったので
今『AZUMI』がどうなってるのか知りませんが
(コミックス出たら絶対読む)
連載第1回目を見たところ「???」って感じだった。

幕末なのにあずみがいる。
しかも何かテンション高いあずみだった。

同じ顔で同じ名前で別物として描いてるのか
ちょっとわかんない感じでした。

子孫?
にしても似すぎてねぇ?

それとも
~例えば幕末にあずみがいたら~

みたいな?


とりあえず、5月現在の段階でもう謎は解けてるかも
しれませんがそれはコミックスで見ようと思います。


とりあえず、私の青春の漫画がまた一つ終わり
んで、始まった。

小山さん本当あずみの事大好きだな!

私も大好きだ!




 

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2008/11/19 (Wed)22:47

説明なんてする必要もないような名作ですが
1ヶ月前くらいでしょうか。

最終巻が出まして、遅ればせながら先日読ませて頂きました。

私がこの作品に出会ったのは
高校の…多分英語の時間だったような?

私の高校時代は漫画だらけでした。
授業中はもっぱら漫画タイムだったし、
小説や神話や図鑑やそりゃーもう色々読みました。


BECKもその多くの中の一つ。
青春の1ページです。


高校卒業して5年くらい経つけど長い間お疲れ様でした。
魂削って描いてるなぁっ!
ってものすごい伝わる作品でした。

この作品って、私みたいにたいして音楽聞かない人が
こんなふうに語ったらいけないような気がするんですよ。


おめーどうせ音楽とか聞かないからわかんねーだろ。
みたいな。

それくらい音楽に真剣に向き合ってる作品なので
私も同じくらい音楽を愛さないと語る資格なし!みたいな。


いや、実際はそんなこと誰も言わないと思いますよ?
音楽を知らない人が読んでもこんなに感動するしね。

私が音楽に対してコンプレックスがあるだけなんですけど。

 


最終巻は総まとめみたいな感じで
一冊が丸々エンディングムービーのようでした。

思い出が走馬燈のように駆けめぐり
登場人物がこれまでの軌跡を思い出したりしてて
こっちまで感無量だっつーの!


でも私は泣かない自信がありました。


それはあるシーンによって覆されるわけですが。

 

BECKがグレイトフル・サウンドのメインステージでトリを飾るシーン。

作中でグレイトフル・サウンドは国内最大級のロックフェスとなってるんですけど、
BECKのステージ中に豪雨が降るんです。

危険だし器材のこともあって、アンコールは中止となるんですけど、
それでもメインステージに集まった客は帰ろうとしない。

雨の中アンコールを待ってる。
BECKのメンバーはもちろんそんな彼らを見て雨だろうがステージに出ます。


そこで主人公のコユキが「OUT OF THE HOLE」という曲をやるんです。
コユキが作った曲です。

でも途中で落雷の為か器材がいかれちゃう。
音が出なくなってしまうんです。


そしたら
オーディエンスが歌の続きを豪雨の中歌うんです。
誰かがせーので合わせたわけじゃないのに。

 

たくさんの人が自分の作った歌を歌う。
曲の続きを紡いでいる。

それを目の当たりにしてコユキは泣くんです。

 


ついでに私も泣くんです。
ボロボロ泣きました。

 

さっきも書いた通り、私は本当に限られた音楽しか聴かない。

漫画で例えるなら、井上雄彦と浦沢直樹と矢沢あいと
あとはジャンプの有名な漫画を少々読みます。
みたいな感じ。

私の聴いてる音楽は、漫画で例えるとそれくらいメジャー。

それでも、音楽の持つ可能性や胸に突き刺さる音楽を聴いた時の
感動とか、何かわからんが爆発しそうな想いとかは知ってるわけです。

多分それにキャリアは関係ないと思うんですよ。

生まれて始めて読んだ漫画がスラムダンクで、
あのラストシーンを読んで感動した人がいたとして、

もう一方は、毎日漫画読むのが日課で
今まで1000タイトルくらいは読んでる人が、
感じたスラムダンクのラストシーンの感動は、


きっと同じもんじゃないか。って思う。


音楽で一度でも感動したことがあれば、
この雨のグレイトフル・サウンドに誰だって行ける。


漫画だったけど、

これは音楽だと思った。


もしかしてここまでリアルに音楽を漫画で表現することに
意味はないのかもしれない。

CD聴きゃいーじゃん。
みたいに言われちゃうかもしれないけども、

でもでも!
漫画っていうのは音がない世界なんだぜ!!
その中でここまで音楽を感じることができるなんて奇蹟だ!!

漫画なのか音楽なのかもうわかんないよ。


沢山の人に愛される作品には絶対に理由があります。

音楽とか全然興味ない人も、
音楽ないと死んじゃう!って人も、
漫画ないと死んじゃう!って人も、
今やることなくて暇で死んじゃう!って人も、
生活が苦しくてまじで死んじゃう!って人も、

BECKのサウンドを味わおうじゃないか。



 

←押してくれたら明日もまた頑張れそうです!
2008/08/05 (Tue)02:33

いつまでも色褪せることなく
乙女のハートをがっちりキャッチしてやまない男がします。

その名も

わ、わたしのアンドレ…!


今回は不朽の名作「バルサイユのばら」

マリー・アントワネット誕生から処刑されるまでの
一生を描いた名作です。

この本に対するレビューなんて腐るほどあるでしょう。

だから今回は私の偏った視点で舐めるように見た
ベルバラ史上一番かっこいいと思うアンドレを
中心に見て書いていきたいと思います。


高校一年の時にこの漫画に出会って、
以降2年に一回のサイクルではまってしまう貴重な漫画。

年を重ねる毎に視点はオスカル主体からアンドレ主体に
移っていきました。

最初はオスカルがかっこよすごて、
こんなキャラを作れた池田さんの才能って計り知れねぇ!って
思ってたんだけど、20歳過ぎたあたりから

アンドレのかっこよさって神がかってる…!
と気づいたわけ。

私も御年23歳。


血にはやり武力にたけることだけが男らしさではない。
心やさしくあたたかい男性こそが真に男らしいたよるにたる
男性なのだということに気づくとき‥

たいていの女はもうすでに年老いてしまっている‥



あー、これ気付いちゃったね。
オスカルより早く。


アンドレのいいところは
控えめだけど、ただ大人しい退屈な人ってわけじゃないところ。

ちゃんと軽口叩いたりするし、気のきいた会話ができる男。

心がでかいの。

アンドレとオスカルの関係は
姫様と護衛。みたいな完全な主従関係ではない。
それは、二人が対等に話してるところから伺えます。

アンドレはオスカルの事を時々
おまえとかいいますからね。

これは厳しい身分制度の中にいて、尚二人は幼なじみとして
本当に信頼しあって育った証拠。

まぁ、それでもオスカルのこと崇めてはいるんですけど。
最後まで身分には苦い思いもしますしね。

アンドレはオスカルのこと死ぬほど好きなんですが
彼女に何かを求めるということを
ずっとしないんですね。

もう、生きてくれてるだけで充分!みたいな。
好きのレベルが違う。
これは最上級の好きだろう。


オスカルが初めて恋に落ちた時も
その相手が自分じゃないことに苦心するけど
けして側を離れることはしない。

彼の胸の痛みはどれほどのものだったか!

その苦労が彼の色気を引き出すことになります。
でも一番彼の色気が爆発した時と言えば、


髪を切った時です。


髪を切った時です。


2回言ってみました。


もう、それからはベルばらは彼の独壇場。
逆に言えばそれまでは影薄すぎます。


髪を切る前とは別人のように
ギャグ顔のコマがドンと減ります。

つか、髪長い時と短い時で
顔も違う。

え?本当に本人ですよね?


オスカルの初恋が終わったのを知ると、
一時は暴走したのち恐れ多くもオスカルを襲っちゃう
男らしさもみせつつ(もちろん未遂)


ついにオスカルの心を射止めるわけです。


そこからはアンドレは今までずっと何も欲しがらずに
我慢してきたものが大爆発。

熱が突き上げてきちゃう!みたいな。

オスカルの全部が欲しい!みたいな。

よく言った!
そんな男らしいアンドレが見たかったよ!

初めて二人が結ばれる夜なんか
アンドレは失明してるくせにリードするから。

これはロマンチックを越えて執念の賜だわ。

私的にはアンドレはそれなりに経験豊富であって欲しい。
ちょっとは火遊び的なことだって若いころしたはずだもん。

じゃなきゃ全盲で女抱けないって!


ベルばらをアンドレ視点で見てみると
彼がどれだけオスカルのことを愛しているのかわかります。

一度でいいからアンドレを主体に見てこの漫画を見て欲しい。


絶対アンドレ抱いて!
って思うこと請け合い。


優しくて、気が利いて、頼りがいがあって、
トークもなかなかボキャブラリーに富んでて、
酔い潰れたらおんぶで家まで連れて帰ってくれて、
ちゃんと話しも聞いてくれて、案外胸板とかしっかりしてて、
優しいだけじゃなくてたまには激しく求めてくれて、
顔もかっこいい。

ってどうなの?


もう男として非のうちどころなくね?


オスカルの輝きに隠れて見えにくいけど
あの人は男としてすげーパーフェクト。


そんなアンドレが言った
私の中で最高にときめいたキング・オブ・ワードは


「てめえにオスカルの女らしさがわかってたまるか!」

 

おめぇ…

ほんっっっとにオスカルのこと大好きだな!!

それが一番よくわかる言葉でございました。

ご馳走様でございました。


 

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このブログの実態
漫画が好きです。結構好きです。
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。

無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。

暇な仕事中とかにちょろっと
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。

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