私は夏が好きで、特別な思い入れがあります。
夏の始まりから最盛期、そしてもの悲しい夏の終わり迄。
夏に詰まっている要素全てが愛しい。
夏は一瞬であり、永遠でもある。
だから私は、夏と言えば!っていう漫画が好きです。
夏を具現化してくれる漫画が好きです。
そんな漫画を読みたいと思って探すと
決まってこの漫画に行きあたる。
もうそこまで言うなら、絶対読まないと!と意気込んで3年。
先日全巻読み終わりました。
そうやって読みたいなぁ。と思って放置してる漫画がたんまりあるなぁ。
そういうのって、何かきっかけがないと読めないですよね。
友達んちに1巻だけあった。とか。
好きな芸能人がめっちゃその漫画をオススメしてるインタビューを読んだ。とか。
(読みたい気持ち)+(何らかの後押し)がいるもんですよねー。
閑話休題。
この漫画は、連載当時には単行本は2巻しかでなくて
数年前に、12年振りにやっと全巻出たというファン泣かせな漫画らしいです。
全7巻を読み終わってまず私が放った一言は
「まじ、羨ましいぃぃぃぃ~~~~」
でした。
どうしようもないほど夏で、青春で、バイオレンスで、自由で、
何か運命めいた絆で繋がってる仲間がいる。
美しいものや憧れを全部詰め込んだような漫画でした。
ずっと俯瞰で見てるような感覚なので、
漫画と自分の距離がすごく遠いように感じてちょっと寂しかったけど。
何かそれくらい、踏み込めない完璧な世界があった。
多分これはストーリーというより、ここに流れる空気を感じ取ってくれという漫画です。
だからストーリーは、かなり説明不足なところがあるけど
そこに捕らわれるような漫画ではなかったです。
ちくしょー。素敵すぎるよぉ。
何が素敵かって
この漫画は、ユキ(♂)・カホ(♀)・ナツ(♂)の3人の物語。
幼なじみのカホとナツ。ナツの引っ越しで一度は離ればなれになるも
引っ越し先の沖縄でユキという相棒に出会い、一緒にカホのいる福生に戻ってくる。
そこから3人の生活が始まります。
この3人。別に三角関係とかじゃありません。
カホとナツはお互いに想い合い、また二人ともユキをとても大切にしている。
ユキもまたカホとナツを大切にしている。
誰もが欠けてはいけない完璧な関係。まさに黄金比。
ユキという人物は、謎だらけで最後までその謎ははっきり証されません。
感情も読めなくて、ほっとくと何処かに行って、
もう二度と帰ってこない気がしてしまうキャラなのですが、
ユキの帰る場所は、カホとナツの所だと思わせてくれる。
そんな登場人物たちの雰囲気や空気感を感じろ!っていう。
それが全てみたいな漫画です。
いいなと思ったのは、全員が飄々としてて、何を考えているのかわからない。
それがより完璧な関係性を演出してます。
3人にしかわからない、何かがあるかのように。
一瞬を切り取って絵にする。
当たり前ですが、それをつなぎ合わせるのが漫画です。
この漫画は、流れていく時間の中でこれ以上ないという刹那の瞬間ばかりを集めたような感じがします。
ストーリーを説明する事を優先したコマっていうのがあまりない。
だからひどく断片的で、コマとコマの間に多くの想像力がいります。
この感覚が好きな人にはたまらない作品ですね。
逆に、そういう作品はダメな人はとことんダメだったりしますが、
それがそうでもなかったりします。
多分それは、この感覚が普遍的なものだからだと思うんです。
結構淡々としてるのでさらっと読めてしまいます。
なのに心にじわりと広がっていって、最後7巻を読み終わった後には
自分の中にこの世界が出来上がっている。
1巻、1巻読み進めて行くと、少しずつ構築されていく世界。
そして7巻目で完成するように出来ている。
永遠が完成する。
それを目の当たりにしました。
触れる事のできない完全を
とてつもなく羨ましいと思いました。
言葉は尽くせば尽くすほど真意とは遠ざかって行くことがありますが、
この漫画がまさにそれだと思うので、もうこの辺で。
よつばと /地雷震-ディアブロ-/ミツバチのキス/ 溺れるナイフ/ 星守る犬 /
GENGO/あずみ/ BECK /ベルサイユのばら/ ボーイズ・オン・ザ・ラン /
花より男子/ おおきく振りかぶって /私がいてもいなくても
←押してくれたら明日もまた頑張れそうです!
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。