出会えてよかったと、生まれてきてよかったと、
思う漫画があります。
どうしようもなくたまらない気持ちが溢れて窒息しそうになる。
そんな、すっげーって思った漫画達を例の如く熱く語ってこうと思います。
批評とかレビューとかじゃなくて
もっと自由に情熱だけを書いてやりたい。
つーことで、今回は『おおきく振りかぶって』について
どんだけ好きかってことを書かせてもらいます。
この漫画ね。
とりあえずすごいの。
何がすごいって、みんなめちゃめちゃ野球好きなの。
今までに野球漫画って多分たくさん発刊されてるから
(私はタッチとH2とルーキーズくらいしか読んでないけど)
みんなと同じことしてちゃそんなに人気出ないと思うけど、
この漫画が愛されてる理由は
一人一人のキャラクターの心情がとにかく細かい。
リアル!
お前らほんっとうに野球好きなんだな。
って痛いくらいに伝わる。
そんでもって高校一年生の純粋さや汚さを
これでもかってくらいリアルに表現。
だから野球漫画にしたらやたら字が多いんだけど、
伝えたいことがいっぱいあるんだねぇ。
うんうん。わかる。わかるよ!
もちろん試合の描写も飽きないように工夫してる。
色んな人の視点で描くことで多角的に試合を楽しめるようになってる。
すっごい丁寧なんですよ。
練習風景にしろ同級生同士の他愛のない会話も試合も…
全部これでもかってくらい細やかに描く。
それがうざくないんですよね。
読者に読ませる努力をさせない。
自然と小さなセリフも読みたくなる。
そんだけキャラが立ってるってことなんだけど。
だからこっちも花井頑張れ!とか
田島も悩むんだなーとか、阿部くんちょっと…とか
三橋イライラすんなぁとか、めっちゃ感情移入しちゃうんです。
こんなに応援できるスポーツ漫画って
スラムダンク以来ですからね。
作者の一生懸命さがこんだけ伝わる漫画ってすげぇ。
強い思いはきっと、誰かの心に届くんだって信じたくなる漫画です。
で、ここからが本題なんですけど、
素晴らしい漫画には、素晴らしいキャラクターがつきもの。
そう、彼の名は阿部隆也。
ポジションはキャッチャー。
私は彼の無頓着なところがたまらなく好き。
野球に関しては尋常ならざる関心を示すものの
それ以外はほとんど無頓着。
その辺が超人っぽいけど、別に冷血漢ってわけではないし、
人として感情が欠落してるってわけじゃない。
そこが少年漫画じゃなくて青年漫画って感じでいい。
ただ単に、ものすごい野球好きな野球バカ。
田島のような無邪気なバカじゃないとこが
その性格の悪さに現れてる。
初めて阿部くんを見た時は三橋のこと
気にしすぎて気持ち悪いと思ってました。
世間(一部の)ではその二人をひっつけようとする動きがあるのも頷けた。
でも、ちゃんと読んでみたら、
阿部くんって三橋が好きっていうんじゃなくて野球が好きなんだな。
きっと物語りが進むにつれてそれにも変化が出てくるとは思うんだけど、
阿部くんにとって
『三橋を大事にすること=野球を大事にすること』なんだな。
阿部くんは、とりわけ投手に対して異常なこだわりがあるみたい。
捕手だからっていうのもあるけど、それは過去の経験に関係する。
だから三橋みたいな言うこと聞く投手を大事したい。
もしかして野球の道具みたに三橋のこと思ってんのかもしれない。
でも野球のこと大事にしてるから、それに本気で向き合ってるのに報われなかった
三橋を救ってやりたい。とも思う。
ただ気遣いとかが足りない不器用な人だから
うまく伝わらないんだけど。
花井みたいに全体を見て自分を確認するみたいな作業
まったくしないしね。
そういう無頓着さが私の心をくすぐるの!
自分勝手だけどあまり高圧的じゃないのは
O型特有のおおざっぱさがあるからなせる技。
あぁぁ…素敵以外の何ものでもないじゃないの!
絶対結婚したいタイプ。
私、手間かかんない女だし、ものわかりいいし。
尽くすタイプじゃないけど、君の為なら火の中水の中だし!
阿部くん。君の事これからもずっと見てるから。
久々に心にズンッときたスポーツ漫画。
作者の感性は天性のもの。
漫画大国日本。
万歳!!
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。