友達が子供を産んだりしています。
年齢的にもそういう人がちらほらいてもおかしくないです。
毎日漫画の事を考えている24歳がいれば
かたや母として人間的に成長していく24歳がいる。
毎日漫画に没頭している24歳がいれば
かたや大きな仕事を任されてチャンスとばかりに仕事に勤しむ24歳がいる。
絶望はしない。
もう、ただただただ漫画が上手くなりたい。
結婚も子供も今は全然それどころじゃない。
(あ。今何かすっげー仕事できそうな人のセリフ言ったよ。私。)
自分の理想の線を思い描くまま引けたら、
もうそれ以上のことなんてないのに。
なんて
新婚で出産して幸せ絶頂の友達に
言えるわけないだろう。
頭の形が変わる程頭打った?
と思われてしまうかもしれない。
幸せの形は人それぞれで、
私の事を恵まれていると思う人もいれば
お気の毒にと思う人もいて
その全てが正解だと思う。
我が子と夫を幸せそうに見る友達を見て
今自分が全然友達と同じ土俵にいないんだと思った。
何か全然違う世界にいる気がした。
明らかに私はその土俵から滑り落ちてるはずなのに
ジャンルで言ったらダメ人間系なんだけど
そんな気がしない。おめでたい私。
以前なら充実してる人の人生が気になって仕方なかったのに
今はあんまり気にならない。
相変わらず毎日焦ってはいるけれども。
強がってんの?自分。まじうける。とか
つか、負け惜しみじゃないの?自分。
って問いかけてみてもピンとこないし
志しが低くなって些細なことでは不幸を感じなくなったとか?
色々考えたけど
そういうんじゃないんだなぁと思う。
このままずっと漫画のこと考えて生きて行くんだろうなって思った。
私が急いで帰るのも漫画を描く為だし
休日に予定を入れないのも今はとにかく描きたいからで、
(本当は描いてないと不安なんだけど)
それが無駄だとしても
私は友達のような生き方はできない気がした。
そういうことに気づいたのは
もうね、まじで金がないから。
金がないと家にずっといるので色々考えるわけ。
漫画も普段より描くわけ。
こんなに貧乏になったのは史上初。
新しいインクが欲しいのに
それ買ったら今夜の夕飯は何もないのよ。
状態。
戦後か。
芋でもかじる?
まじでインクくらい好きなの買いたい!!
神様!漫画の神様!
インクが出る水道とペン先がなる木とか下さい!
本当それくらい金がないのよ。
信じられないだろうけど。
ちょっとした画材が買えない時があるのに
パソコンが欲しいんですよ。
でもそんなもんいつになったら買えるのよ。
ちょっとドンって衝撃があると、電源が落ちるパソコンを使ってるのよ。
日々ビクビクしながらパソコンに向かい合ってるのよ。
ただの愚痴になってるのよ。
24歳として最低な発言だけど
住民税払いたくない。
6月が来ないで欲しい。
不況の煽りはフリーターにまで直撃!!
行って来ました。
God 井上
こと
井上雄彦さんの最後のマンガ展。
泣けた。
いやー、ゴットだね。
いや、知ってましたよ。
百も承知です。
あれだけ一枚の絵を時間をかけて見たことはない。
この個展。
知っての通りマンガ展なんですよ。
だから一枚一枚が独立してない。
原画展とかじゃないんです。
空間に漫画がっ!!!
一枚も欠けてたら完結しない。
そんな世界だった。
『空間に漫画』
その意味がわかりました。
私は絵画展とかほとんど行かないんですけど
たまに行くと思うのは、全部見終わるまで結構しんどい。
ってこと。
見るの好きなんですけど、作品一つ一つで見るテンションが違う。
要するに最後の方とかやっつけで見ちゃったりします。
それは一枚一枚に繋がりとか脈略とかがないからなんです。
これが全部繋がってる世界観だったら面白いのに。っていつも思うんです。
それは絵画展に限らず写真展とか現代アート展とか
だいたいのものに言える。
例えば作品がいくつかあるならば
一個で完結する世界ではなくて全部で一つになれるような
展示の仕方が一番素敵で飽きないものだとずっと思っていました。
自分が展示するならそういう形がいいなって。
贅沢を言えばそこに物語があって、言葉によって
一枚一枚、もしくは、一個一個を繋いでいけたらいいと思ってたんです。
あ。漫画しかないんじゃ?
って思った。
そんで、井上さん。
私の理想を完璧に実現してた。
それだけでも涙が出そうだった。
でも、ただ漫画の1ページ、1ページを描いて壁に貼るだけじゃ
家で漫画読んでるほうがいいじゃない?
楽だし、充分楽しめるし。
これが、違うんだな。
A4の紙の上では表現できないものがそこにはあった。
美術館の空間に漫画が描いてあったんです。
もう、全体でコマ割してあった。
ここでやる意味があった。
漫画の可能性は無限だと思った。
私はそこで
武蔵の、胤舜の、吉岡清十郎の、宍戸梅軒の、石舟斎の
おつうの、城太郎の、無二斎の魂を見た。
そして最後に井上雄彦の魂を見た。
漫画家は作品より目立つわけにはいかない。
井上さんは結構メディアに出る作家だけど、
創り上げるキャラが強烈な存在感を持っているから
読者に描き手をいい具合に意識させない作家だと思う。
しっかり武蔵の存在を一番に感じることができましたよ。
確かにあの美術館全体が漫画でした。
一歩一歩進む毎にページをめくるようだった。
私は平日に行ったけどそれでも結構人がいました。
でもあるゾーンに入った時に、たまたまそのゾーンは私だけだった。
たった一人で大きなコマと向き合っているとすごく神聖な気持ちになった。
確かにそういうシーンではあったけど、それだけのせいじゃない。
浄化されてくような。
ふわふわと少しだけ浮いてるような。
少しだけ何かから自由になれたような気がした。
気持ちよかったです。
あ!そう!気持ちよかった。
そんな感じの個展でした。
井上さんはずっと漫画家でいて欲しい。
色んな新しいことに挑戦していく方ですが、
あくまで漫画家井上雄彦として、今までにない漫画表現をして行って欲しい。
これからも漫画を描いて欲しいんです!!!
そう改めて強く思うのでした。
漫画家の江川達也さんはよくテレビに出てます。
正直特に好きな作家というわけじゃないんですけど、
この間出てたテレビで本当にいいこと言ってた。
がーんって頭殴られたような衝撃。
怒りオヤジ っていう番組があります。
芸能人が素人を怒るって番組。
その素人っていうのが、いつも一癖も二癖もある。
自分のこと宇宙人だって言い張る人とか、
出会い系にはまる人妻とか。
そういう人を募集して毎回ゲストが叱るんだけど、
この間のゲストが江川さんだった。
対する挑戦者(叱られる人)は
ニート万歳って主義の30歳の男性。
その人に対して言ってたことがまじで心に響いた。
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嫌なことがあったり辛かったりすると
漫画描きたいなって思うじゃない?
ストレスを感じて自分が圧迫されていくと
表現したいって思うようになる。
それは自分自身が抑圧されて、圧縮されて固まって
見えてくるから。
逆に好きなことだけをして自由に生きてると、
表現したいって思わなくなる。
自分が散っていくんだ。
だから自分を厳しい環境に置くのはいいことなんだ。
だからストレスはあったほうがいいんだ。
それは、表現をする糧になる。
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だそうです。
江川さんの言葉をそのま書いたわけじゃないです。
あくまでニュアンスです。
この言葉が私に響いたのは、きっと今の生活の自由さに慣れてきていると
自分自身で気付き出していたからだと思う。
少し前まで本当に忙しかった時期が続いたんですよ。
仕事しかしてない。みたいな。(フリーターなのに)
今は暇になって、仕事も一つしかしてないけど
忙しかった頃のほうが表現したいという気持ちは強かった。
私、かっつかつの時のほうがクリエイティブだったわ!!!
そんな事を最近ずっと思いながら過ごしていたので
その理由が、江川さんの言葉でわかったんですよ。
自由って怖い。
日々は穏やかで心の余裕はあるのに、何かを失っている気がする。
お腹はぺこぺこじゃないけど、いくら食べてもけして満腹になることはない感じ。
自由なことに慣れていくと感覚が鈍くなるなぁと思う。
時間の流れをあまり感じなくなるしね。
現状には満足してないけど、
まぁ、いいか。という気持ちが時々心の大部分を占める時がある。
私は仕事のストレスからの解消をずっと目指してたけど、
楽になることは必要ないのかもしれない。
ストレスから解消された今ではそう思う。
でも、時間があるに越したことはないし
ストレスだって溜めすぎないほうがいいに決まってるんです。
ただ、自分を追い込む枷は、やっぱりあったほうがいい。
それが表現したいという気持ちになるから。
やりたいことがいっぱいあるなぁっていうのは
逆に言えば、すっげーしたいってことがないのと同じことなんじゃないか。
まさしくそれが自分が散っている感じなんです。
今の私の脳内はもやがかかっているような感じ。
霧の中にはなんとなくやる気が充満してるけど
けして実体はみることがない。
なんとなくの世界へようこそ。
ってな感じ。
それに支配されてるうちは私はだめだ。
失うものをもたないと思いながらも、
このちっぽけな生活を守っている自分にグッバイしたいですよ。
きっと何かを得る為には、
何かを少なからず犠牲にしないといけない。
それができる人がきっと表現し続けていく人なんだと思う。
好きなことだけ選択して生きるのはきっと楽だけど、
引き替えに何かを失っていくことを、(そしてそれが私にとっては大事なこと)
ちゃんと肝に命じて生きようと思いました。
どっちの道を選んでも失うことに変わりない。
30歳ニートへの説教はまんま私への説教になりました。
かろうじて働いてる私はまだマシだし!
とか言ってないでさ。
江川さん。どうもありがとう。
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。