最終巻36巻が出てからもう四年ですか?
それくらいなりますね。
歴史物でもない普通の恋愛漫画で36巻というのは
すごい長さ。
少女漫画としてはNANAやのだめと並ぶ知名度を誇る花男。
先週の木曜日。
日課の本屋巡りで発見したんですけど
普通に37巻が出てました。
びっくりしました。
花より男子~another storyもうひとつの花より男子~
みたいな番外編じゃなくて普通に37巻として刊行されました。
本屋で二度見。
え?え?ってなりました。
内容は番外編的な扱いなんですけど、
本編の続きとして楽しめるようになってました。
だから37巻なのね。
納得。
さて、今回はこの超有名な漫画を37巻発売記念として
語って行きたいと思います。
久々にあの世界に入ってみるとやっぱりいいなぁ。って思う。
作者が「もう私だけの作品ではない」って言ってるけど
本当にあそこまで有名だとキャラが一つの人格を確立しすぎて
読んでる私でさえ、リアルに道明寺に会った気がする。
だからすっごい嬉しかったですよ。
動いてる彼らに会えて、ちゃんと生活してんだなぁ。
時間は止まってないんだなぁ。って思った。
いやいや、漫画だっつーの。
生活とかしてないから。架空だから。
とか一応自分につっこんではみたけど
それで萎えるような情熱じゃねー!!って逆に燃えました。
やっぱり私この漫画すごく好きみたいです。
37巻読んで改めてすごい完成度の漫画だと思いました。
私は恋愛主体の少女漫画よりも
「BASARA」とか「僕の地球を守って」とか「ベルバラ」とか「風光る」とかの
時代とか宿命とかに翻弄されつつ、その激動の人生を共に歩んだこその愛。
みたいなのが好きで、恋愛とはまた別に見せ場のある漫画が好きです。
だから恋愛だけに特化しか漫画は数える程しか読んでないんです。
まぁ、そんな私が言うのもなんですけど、
シンプルな少女漫画として本当に名作だと思います。
長いからじれったい!って思うシーンも
すごくあるんですよ。
つくしは最初は類の事が好きで道明寺の片想いなわけですけど、
道明寺は最初からつくししか好きじゃなくて、ずっと一筋。
ニクイやつじゃないですか。
あんな髪型なのにまじでかっこいいんですよ。
少女漫画は青年・少年漫画に比べて
どんだけ漫画の中の男に読者が(私が)熱狂できるかが
勝負じゃないすか!
むかしクラスでF4の中では誰派か。
みたいな質問飛びかわなかった?
これ、健全な女子中学生は通る道でしたからね。
私は道明寺よりも類派だったんです。
もうね、類が好きで好きでしょうがなかった。
だから類がつくしの事好きだと知った時に
想いを遂げさせてやりたい!って思いましたよ。
でも無理です。
私は道明寺もやっぱ好きで、つくしの相手はやっぱ
彼しか無理なんですよねぇ。
類は読者に圧倒的に人気があった(道明寺よりも)けど
多分類ファンの読者もつくしは道明寺とくっつくべきだと
思ってたはず。
自分が一番好きな人と主人公をひっつけたいという
乙女の摂理に逆らってまでそう思わせるだけの力が
道明寺にはあったと思うね。
それを納得させちゃう作者の力量が一番すげーんですけど。
そしてこの37巻ですけど
最終回から1年後の話で、我らが類が主体で進んでいきます。
この1年の間につくしが類のこと
「花沢類」から「類」って呼ぶようになってて
それが一番どびっくり。
私だって呼びたい!!
…じゃなくて。
つくしが道明寺と一緒に生きるって決めてから
つくしの中では類は本当にいい友人であり
心を許せる存在になったと思う。
あの呼び捨て事件は
恋愛的な意味ではなくて
以前よりも自然に心が近い存在になれてるっていう証拠なんだろう。
でも何かちょー不憫!!
切ない!!
確かに終わった恋なのに心は痛む。
もう、どうすりゃいいの?
一応類は、つくしへの想いに決着をつけるわけですが、
類はつくしが道明寺の手によって幸せになっていけば
いくほど、恋の余韻を消していけると思うんですよ。
だから、つくしは素敵な花嫁姿を
はやく類に見せてあげて下さい。
はっ!それじゃ父親的存在になってんじゃ…?
とりあえず道明寺が日本に帰る3年後までは
恋はしないんじゃないかなぁ?
つくしのことを守るっていうのが
一番今彼のしたいことだと思うので。
それは道明寺とつくしへの愛情。
あー…
類と付き合いてぇーーーー。
うん。色々言ったけど多分これが私の本音。
要するにそれぐらい熱狂できる漫画だってことです。
私の青春時代を共に駆け抜けた恋愛漫画。
私の青春の思い出の一欠片を担ってると確実に言える漫画。
ちなみにこの作品は最近映画まで公開されますけど、
実写化はあながち失敗してなかったと思います。
なんてたって、松潤が道明寺役にはまりすぎてて怖い。
真央ちゃんもはまり役。あの庶民的な感じリアル。
めちゃめちゃ美人!って感じじゃないのもいい。
正直映画館まで行きそうな勢いです。
ここまで原作を好きなのに見たいと思える数少ない実写物だなぁ。
たくさんの人に愛されるのにはちゃんと理由があります。
ストレートな恋愛に飢えてるならやっぱりオススメ。
そんで最後に、この漫画はすごく元気出ると思う。
元気なくなったらF4に会いにページをめくってみましょう。
出会えてよかったと、生まれてきてよかったと、
思う漫画があります。
どうしようもなくたまらない気持ちが溢れて窒息しそうになる。
そんな、すっげーって思った漫画達を例の如く熱く語ってこうと思います。
批評とかレビューとかじゃなくて
もっと自由に情熱だけを書いてやりたい。
つーことで、今回は『おおきく振りかぶって』について
どんだけ好きかってことを書かせてもらいます。
この漫画ね。
とりあえずすごいの。
何がすごいって、みんなめちゃめちゃ野球好きなの。
今までに野球漫画って多分たくさん発刊されてるから
(私はタッチとH2とルーキーズくらいしか読んでないけど)
みんなと同じことしてちゃそんなに人気出ないと思うけど、
この漫画が愛されてる理由は
一人一人のキャラクターの心情がとにかく細かい。
リアル!
お前らほんっとうに野球好きなんだな。
って痛いくらいに伝わる。
そんでもって高校一年生の純粋さや汚さを
これでもかってくらいリアルに表現。
だから野球漫画にしたらやたら字が多いんだけど、
伝えたいことがいっぱいあるんだねぇ。
うんうん。わかる。わかるよ!
もちろん試合の描写も飽きないように工夫してる。
色んな人の視点で描くことで多角的に試合を楽しめるようになってる。
すっごい丁寧なんですよ。
練習風景にしろ同級生同士の他愛のない会話も試合も…
全部これでもかってくらい細やかに描く。
それがうざくないんですよね。
読者に読ませる努力をさせない。
自然と小さなセリフも読みたくなる。
そんだけキャラが立ってるってことなんだけど。
だからこっちも花井頑張れ!とか
田島も悩むんだなーとか、阿部くんちょっと…とか
三橋イライラすんなぁとか、めっちゃ感情移入しちゃうんです。
こんなに応援できるスポーツ漫画って
スラムダンク以来ですからね。
作者の一生懸命さがこんだけ伝わる漫画ってすげぇ。
強い思いはきっと、誰かの心に届くんだって信じたくなる漫画です。
で、ここからが本題なんですけど、
素晴らしい漫画には、素晴らしいキャラクターがつきもの。
そう、彼の名は阿部隆也。
ポジションはキャッチャー。
私は彼の無頓着なところがたまらなく好き。
野球に関しては尋常ならざる関心を示すものの
それ以外はほとんど無頓着。
その辺が超人っぽいけど、別に冷血漢ってわけではないし、
人として感情が欠落してるってわけじゃない。
そこが少年漫画じゃなくて青年漫画って感じでいい。
ただ単に、ものすごい野球好きな野球バカ。
田島のような無邪気なバカじゃないとこが
その性格の悪さに現れてる。
初めて阿部くんを見た時は三橋のこと
気にしすぎて気持ち悪いと思ってました。
世間(一部の)ではその二人をひっつけようとする動きがあるのも頷けた。
でも、ちゃんと読んでみたら、
阿部くんって三橋が好きっていうんじゃなくて野球が好きなんだな。
きっと物語りが進むにつれてそれにも変化が出てくるとは思うんだけど、
阿部くんにとって
『三橋を大事にすること=野球を大事にすること』なんだな。
阿部くんは、とりわけ投手に対して異常なこだわりがあるみたい。
捕手だからっていうのもあるけど、それは過去の経験に関係する。
だから三橋みたいな言うこと聞く投手を大事したい。
もしかして野球の道具みたに三橋のこと思ってんのかもしれない。
でも野球のこと大事にしてるから、それに本気で向き合ってるのに報われなかった
三橋を救ってやりたい。とも思う。
ただ気遣いとかが足りない不器用な人だから
うまく伝わらないんだけど。
花井みたいに全体を見て自分を確認するみたいな作業
まったくしないしね。
そういう無頓着さが私の心をくすぐるの!
自分勝手だけどあまり高圧的じゃないのは
O型特有のおおざっぱさがあるからなせる技。
あぁぁ…素敵以外の何ものでもないじゃないの!
絶対結婚したいタイプ。
私、手間かかんない女だし、ものわかりいいし。
尽くすタイプじゃないけど、君の為なら火の中水の中だし!
阿部くん。君の事これからもずっと見てるから。
久々に心にズンッときたスポーツ漫画。
作者の感性は天性のもの。
漫画大国日本。
万歳!!
行って来ました。
God 井上
こと
井上雄彦さんの最後のマンガ展。
泣けた。
いやー、ゴットだね。
いや、知ってましたよ。
百も承知です。
あれだけ一枚の絵を時間をかけて見たことはない。
この個展。
知っての通りマンガ展なんですよ。
だから一枚一枚が独立してない。
原画展とかじゃないんです。
空間に漫画がっ!!!
一枚も欠けてたら完結しない。
そんな世界だった。
『空間に漫画』
その意味がわかりました。
私は絵画展とかほとんど行かないんですけど
たまに行くと思うのは、全部見終わるまで結構しんどい。
ってこと。
見るの好きなんですけど、作品一つ一つで見るテンションが違う。
要するに最後の方とかやっつけで見ちゃったりします。
それは一枚一枚に繋がりとか脈略とかがないからなんです。
これが全部繋がってる世界観だったら面白いのに。っていつも思うんです。
それは絵画展に限らず写真展とか現代アート展とか
だいたいのものに言える。
例えば作品がいくつかあるならば
一個で完結する世界ではなくて全部で一つになれるような
展示の仕方が一番素敵で飽きないものだとずっと思っていました。
自分が展示するならそういう形がいいなって。
贅沢を言えばそこに物語があって、言葉によって
一枚一枚、もしくは、一個一個を繋いでいけたらいいと思ってたんです。
あ。漫画しかないんじゃ?
って思った。
そんで、井上さん。
私の理想を完璧に実現してた。
それだけでも涙が出そうだった。
でも、ただ漫画の1ページ、1ページを描いて壁に貼るだけじゃ
家で漫画読んでるほうがいいじゃない?
楽だし、充分楽しめるし。
これが、違うんだな。
A4の紙の上では表現できないものがそこにはあった。
美術館の空間に漫画が描いてあったんです。
もう、全体でコマ割してあった。
ここでやる意味があった。
漫画の可能性は無限だと思った。
私はそこで
武蔵の、胤舜の、吉岡清十郎の、宍戸梅軒の、石舟斎の
おつうの、城太郎の、無二斎の魂を見た。
そして最後に井上雄彦の魂を見た。
漫画家は作品より目立つわけにはいかない。
井上さんは結構メディアに出る作家だけど、
創り上げるキャラが強烈な存在感を持っているから
読者に描き手をいい具合に意識させない作家だと思う。
しっかり武蔵の存在を一番に感じることができましたよ。
確かにあの美術館全体が漫画でした。
一歩一歩進む毎にページをめくるようだった。
私は平日に行ったけどそれでも結構人がいました。
でもあるゾーンに入った時に、たまたまそのゾーンは私だけだった。
たった一人で大きなコマと向き合っているとすごく神聖な気持ちになった。
確かにそういうシーンではあったけど、それだけのせいじゃない。
浄化されてくような。
ふわふわと少しだけ浮いてるような。
少しだけ何かから自由になれたような気がした。
気持ちよかったです。
あ!そう!気持ちよかった。
そんな感じの個展でした。
井上さんはずっと漫画家でいて欲しい。
色んな新しいことに挑戦していく方ですが、
あくまで漫画家井上雄彦として、今までにない漫画表現をして行って欲しい。
これからも漫画を描いて欲しいんです!!!
そう改めて強く思うのでした。
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
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うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。