寂しくて死にそう。
花火大会の人混みではぐれないように繋いだあの手。
花火に照らされるあなたの横顔。
忍び込んだ真夜中のプール。
忘れない。
想像だけど。
今年は、秋がとにかくせっかちで
そうだよ、オレ!オレ!秋だよ。って
夏をどんどん押しのけて行く。
寂しい。
今年はあまり暑くなくて
まぁ、ここ数年の猛暑が異常だったのかもしれませんけど
それを思えば、順当に季節が巡っていったという感じがしないでもないけど
なんか、こう、太陽に灼かれて焦がれて恋に恋焦がれて恋に泣く。
みたいなやつなかったんですよ。
寂しい。
お盆には実家にも帰らず家で漫画描いたりしてたんですけど
夏を満喫したいって思って散歩に出掛けた。
近所に拓けた畑みたいなのがあって、
え?ここ東京?って感じな所で郷愁にふけっていたんです。
そしたら何かすっごい感動しちゃって
ちょうど夕暮れ時で、沈む太陽が胸にぐっときちゃって
結構泣けた。
で、その時の私の格好が
黒いパーカーでフードかぶってる状態。
そんで、下は高校の時のジャージ。
しかも膝丈で切ってあるひどいジャージ。
道行く人が『ギョッ』って振り返っていたのを私は知ってる。
あー。そろそろ辞めようかなぁ。
高校の時のジャージはくの。
ガーリィーな部屋着買おうかなぁ。
どこに売ってんの?
PJとかで買うの?
絶対違うよね。オサレな感じ出ないよね。
つーか部屋着で出るな。って事?
いやーむりむりむり。だって夏だし。
私の夏好きは年々ひどくなる。
夏の終わりの寂しさはなくなることはないけど
夏はまた巡るから愛しいのだ。
きっとまた会えるから。
大人になってよかったのは夏休み最後の日の寂しさを味わうことがなくて済む事。
あのわびしさっつったらない。
小学生の時飼っていた『たけし(ザリガニ)』が脱皮に失敗して死んだ時に、
号泣した時と同じ気持ちになるもの。
この世の終わりかと思う。
あれはもうたくさん。
あーよかった。大人になって。まじよかった。
嘘です。何を犠牲にしても欲しかった夏休み。
愛してる、夏。
←押してくれたら明日もまた頑張れそうです!
読んでいる時はさほど心にひっかかりは感じず
淡々と読んでました。
読み終わった後に、
あ。これ、なかなか面白いわ。って思って、
次の日に
あ。やべ、すげー面白かったわ。あれ。って思って
その次の日に
これ、ちょっと誰かに言いたいな。この面白さ伝えたいわ。
になります。
すごい余韻を引く作品です。
どんな話しなのかと言うとですね…
主人公‘慧’は人の心が読める。
人に触れることでその人の記憶や過去、更には未来まで見えてしまう。
その能力のせいで、家族とも縁を切り、友人もいない慧。
そんな中、ある宗教に入信した慧はその能力を利用されてしまう。
人の心を読むには、体にも心にも大きな負担がかかる。
知りたい事だけ選んで見るようなコントロールはできない。
もう誰の心も見たくなくて彼女は、見知らぬ土地へと逃げ出します。
そこで出会った人々との生活と
この能力と付き合っていかなきゃいけない彼女の思いが
描かれている作品です。
そんな能力を持っちゃったら相当しんどいっていうのは
容易に想像できます。
そんで、
そんな能力を持っている人がいたら
利用したいって考える奴が出てくるのも容易にわかります。
もう救いなんてないじゃないすか。
人に触れないし、人間の汚い所は沢山見ちゃったし
自分の能力によって悲しむ人も沢山見てきたし。
でも人は、絶対一人では生きていけないんですよ。
生きている限り誰かと関わり続けていくしかないんです。
誰も私に触れないでと思っていても
本当にゼロにするのは無理な話。
そんな中で、どうしてもできてしまう人との繋がりに
救いなんてあるわけがない。
そう思っていても
何度も見てきた悲しい結末を知っていても尚
人によって救われることがあるかもしれない。
そう思わずにはいられない。
2巻で出会うタカちゃんという女の子なんですけど
彼女はなかなか泣かせるキャラです。
今は2巻までしか発売されてないので
それ以降の話はまだ読んでないんですけど、
2巻までのところでは、まだまだ人間捨てたもんじゃねー
って感じでした。
どんな状況でも
自分の利益を度外視して誰かを思いやれる人っていうのは
多分、いるんだと思う。
本当、そういう人を見ると私に足りないものばかりを指摘されているような
気がして目をそらしたくなっちゃうなぁ。
2巻ではハートフルな展開で終わりましたけど
人に拒絶され続けた人間が人間によって救われていく。って話しじゃないよね?
主人公がもっと自分の能力と向き合っていく
しんどい作業があるんじゃないでしょうか。
この能力を使って世界を救う!みたいな話ではないとは思います。
そういう広げ方はないだろうな。
ただ、心にじんわり染みてくるような作品だから
あまり展開はしていかないかもしれない。
私はそれは、それでいいと思う。
伊藤さんは、新人さんらしいですけど、
構成がまじでうまいです。
あと、嫌なものを本当に嫌な感じで描くのがうまい。
人の心を読む描写はぞわぞわしてていいですね~。
人間というものを生々しく描いた作品は
絶対拭えない黒さが根底にはあります。
けれども最後はどこかに救いがあって欲しい。
そう願いながら3巻以降も楽しみに読んでいこうと思います。
息をのむっていうのはこういうことを言うんだと思った。
先週、本屋で溺れるナイフ8巻を見つけて
思わず息が止まった。
そんな漫画ってあります!?
ここまで新刊を楽しみにしている漫画は
今私の本棚にはない。
常時集めている漫画は30種類くらいなもんですけど
その中で本屋に行く度に必ず頭をよぎる本はこれだけ。
今なら言える。
この漫画、私が読んできた少女漫画の中で一番面白い…!
最新刊8巻は1年以上開いての刊行でしたので
感動もひとしおって感じでした。
ストーリーはこうです。
主人公‘夏芽’が東京から片田舎に引っ越してくるところから始まります。
何もないと思っていた田舎で‘コウちゃん’という男の子に出会う。
コウちゃんはキラキラしていて東京でもどこにもないような
輝きを持っている男の子でした。
夏芽もまたキラキラした存在で、田舎では目立ちすぎる存在でした。
そんな二人は当然のように互いに恋をしていきます。
それはそれは窒息しそうな想いを抱えて。
話しはこのように直球な恋愛漫画です。
そういう漫画に大切なものって言えば
どれだけ主人公の気持ちがリアルに伝わるかと
男の子のかっこよさ。だと思うんですけど、
これが神ががかっている。
本当に胸がぎゅーーーーーーーってなる。
時々ページをめくる手が震えるほどに
夏芽のコウちゃんに対する想いがわかってしまう。
いつもならただ読んでるだけのモノローグも
胸を抉られます。わかりすぎんだよ夏芽ちゃんの気持ちが!
本当うめぇなぁー。って思う。
作者の描くコウちゃんという男の子なんですけど、
言っとくけどめちゃめちゃかっこいいです。
私の中の少女漫画の男ランキング
第一位 入江直樹くん(イタズラなkiss)
を抜いちゃうんじゃないかなぁ…
彼はしばし、キラキラ光って見えると形容されますが
本当にね、誰もそこには入れないくらい神聖な光を帯びるのがわかる。
特別な存在としてその小さな田舎町に君臨しているコウちゃん。
その特別感を出すのが作家の力量ですけど、
読者の私には手におえないほどの、特別なオーラを醸し出している。
彼の飄々として気高い振る舞いは誰もが引き寄せられてしまう。
次になんて言うのか全然予測がつかない。
そこがたまらない魅力で、予測不能で未知数なのがかっこいいんだなぁ。
スカウターがあったらぶっ壊れちゃうと思う。
世界は無限で自分は無敵で、何にでもなれると思う10代の思い込みは
滑稽なくせして、どうしてこんなにも人の心を打つんだろう。
また、田舎の風景と夏芽の気持ちがすごい合うんです。
風景も一つの心理描写見たいにみえて、一つでも欠けてたら
成立しなかった世界だと思います。
閉鎖された町で、うんざりするくらいの美しい空と海に囲まれて
自分の事を持て余してる夏芽とコウはこれからどうなって行くんでしょう。
まだ進行形の漫画なので、どこまで書けばいいか迷うんですけど
8巻までの所で言うと、コウちゃんの友人‘大友’がストーリーの深くまで
入り込んで来ています。
もともと大友は素敵なキャラではあったけど
惚れる!この男惚れる!みたいな感じじゃあなかったんです。
(というかコウちゃんがすごすぎて陰になってた感じですけど。)
コウちゃんが彗星みたいな輝きで、人の心を射抜く存在だとすれば
大友はずっとそこにある健気に輝く恒星みたいな存在なんかな。
まったく別のタイプで、いかにもいい人で終わっちゃいそうなキャラな大友。
彼がかっこいいわけない。だってコウちゃんがかっこよすぎるから。
完璧な二人(夏芽とコウちゃん)に入り込まないでよ!もう!
そう思ってたのに。
すごい、いいよね。大友。
あんだけインパクトのあるコウちゃんに引けを取らない。
大友もまた消えない光を宿した存在で輝いちゃってる。
これには、作者にやられたと思いました。
読者は多分、作者の意図は100%は汲めないじゃないですか。
作者のやりたいことも、うまく気付けなかったり。
でもこの作品は、何か結構分かるんですよ。
「あー、この人をこういう風に見せたいんだな」っていうのが。
いや、それも私の勝手な憶測ですけど。
でも表現力が半端ないっていうのは確信してます。
まぁ、ぶっちゃけ
私はジョージ朝倉さんがね、かなり好きなんですな。
この作者の漫画はことごとくツボなんですけど
この漫画は最高潮って感じです。
自分に合う作者っているんだなぁってこの人の作品読んで初めて思ったんです。
私は作家買いってあんまりしません。
同じ作者でも作品によって好き嫌いがあります。
なのにねぇ‥
ジョージ朝倉さんは
何もかも感覚がぴったりはまる感じです。
同作者の『ハッピーエンド』という漫画も
私の心を揺さぶりすぎて軽く船酔いみたいになりますけど
すごい琴線に触れるんです。
とにかく!
私の好みの作品なんていう枠なんてぶっ超えて
溺れるナイフはだいたいの人が面白いと思える作品だと思います。
思春期のあやうさとか
思春期のキラキラとか
息の止まるほどのときめきとか
どれか一個でも好きな方にはたまんないと思います。
なんでもいいから
かっこいい男の子が見てーんだ。って人にも
たまんないと思います。
最強の少女漫画。
読んだ漫画のレビューを書いてます。
かと思えば、
自分と世の中の微妙なズレを
嘆いてみたり、
恋に思いを馳せたりしています。
無駄に湧き上がる言葉達よ。
記事が長いのは本当申し訳ない。
暇な仕事中とかにちょろっと
見れるようなブログ目指してます。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
うまくできるかどうかは別ですが。
だから何でも言葉にしてしまいます。
そんな自分に時々疲れます。
私の人生は漫画に彩られ
妄想に支配されている。